PsychoCabala〜第7の男〜
「最初は、その痣は
『蒙古斑』の一種だと思っていた。

赤ん坊の時にお尻以外にも蒙古斑が沢山ある子は珍しく無い。

だけどその子の腕の痣は消える所か、
時がたつにつれ色鮮やかになって行った。

多分、この痣のせいでその子は親に捨てられたんだと思い込んだ。

・・・・。


その後、その子は教団の元育てられた。

基礎教育、学問、そして戦闘知識まで。

ありとあらゆる知識を頭の中に叩き込まれた。

気付けば人を殺す知識までも・・・。

その子は思春期の時、教団に歯向かった。

『決められた人生』なんか、面白くないと言って叫んだ。

まだ、子供だったんだ・・・。

世間の普通の子が羨ましかった。

だが、やがてその子は大人になるにつれて
教団の本当の在るべき姿を目の当たりにした。

そして、こう思ったんだ。

僕は『人を護る力』を神から授かったんだってね。




佳代はその話を瞬きもせず聞き入った。



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