PsychoCabala〜第7の男〜
「孔命が一琵に徴収をかけた際、ある事が分かった。

・・・孔命。お前から話せ。」



孔命はイナッチの言葉の後、
全員の前に一台づつ嵌め込まれたモニターを見つめると、
ゆっくりした口調で話出した。



「皆さん、これを見てください。」



孔命の合図と同時にモニターには『ある物』が映し出された。



「僕が、一琵から読み取った『記憶』の中の一つに

奴等の目的らしき情報の一部が入っていました。

残念ながら、全て引き出す前に彼が消滅してしまった為、

真の目的までは分かりませんが

彼の消えて行く意識の中で、ギリギリ取り出せた『情報』。


それがこれです。」



そのモニターに映し出された物。
それはひどく汚れた、巨大な白い岩の様な物だった。




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