PsychoCabala〜第7の男〜
正太はドラゴンの鋭い視線に気付き、身を屈めた。



「警視庁勤務のお前が、不信がるのもしょうがない。

ハル・・・。

説明してやれ。」



イナッチの言葉にサイバー系担当の
ハルがキーボードを素早く叩いた。



「いいかい正太くん。

ここに写っている写真のソースは
ある上流階級の資産家達の間に流れている
『闇オークション』のカタログだ。

その闇オークションで売り買いされている物。

それは、主に
『オーパーツ』とされている。」



「オーパーツ。これが。」



正太はPCに所属した物の
自分が普段担当している、現代分野の世界とは、かけ離れてる話に驚きを隠せなかった。



オーパーツ。

それは、歴史の中で数々の権力者達が略奪、手に入れようとした物。

オーパーツとは『場違いな物』と言う意味で、

発掘した土壌や炭素識別なので
『明らかに年代が違う物』や
『本来、そこにあるはずが無い物』
を総称してそう呼ぶ。

その素材の年代等からして、
絶対にあり得ない加工文明技術で作られた物で
超古代文明の証とも言える。



しかし、今の科学力を持ってしても
これらのオーパーツがいつ、誰の手でどの様に作られたのかは未だ判明できていない。



オーパーツを所有する者は時の支配者と噂され



大戦時、かの有名な独裁者
ヒットラーもオーパーツの収集家だったと言う記述もある。



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