PsychoCabala〜第7の男〜
六人全員が地面に降り立つと、
まずはハルがアタッシュケースを開き
中から小型化されたキーボードの付いた機械を素早く叩き出した。



「どうだ?」



ドラゴンが辺りを見ながら落ち着いた口調でハルに聞いた。



「今の所、対人レーザーに反応はありません。

建物内部までは解りませんが。」



ハルの言葉にドラゴンは
オブサーバー二人に目で合図を送った。



ドラゴンの合図に
頷いた二人は
一気にヘリポート施設入り口へと走り出した。



二人は瞬時に入り口へとたどり着く
訓練された無駄の無い動きで
玄関のガラスドアの左右に背を向けて立ち、
胸元にライフルを構えた。


指で何やらサインをお互いに送り、中を除き込んだ。



三秒後。
二人は入口のドアを一気に蹴破った。
そして施設内へと踏み込んでいった。



すっ・・凄い。



佳代はその光景に呆気に取られていた。



暫くの後、
中から二人が姿を表した
そして、手を小さく振りこちらに合図を送った。



「いくぞ。」



二人の合図と共に残りの
四人も施設内へゆっくりと入って行った。






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