PsychoCabala〜第7の男〜
室内は静まり返った。



リカも霧子も

帯人の話に息を飲んだ。



しばらく考えた後。



帯人は続きを話だした。




「だが、そう上手く行くもんでもない。
人類が誕生する前から
暗黒物質は存在するんだ。


人間の脳にも、
ちゃんとイレギュラーな信号を制御する器官はあるよ。」




「じゃあ、なんで、霧子と先輩は変な行動に出たの?
今の説明である程度は証明出来るじゃない。」



リカの言った事はその通りだった。



だが、帯人は首を立てに振らなかった。



「お前ね。そんなもんにいちいち反応してたら、人間、
生活出来ないだろ?」



帯斗は窓の外を眺めていった。



「確かに
『多すぎる暗黒物質』には人間は反応するよ。

・・・ただ。」



しばらく黙った後
帯人はこう切り出した。


「佐和田と、佳代先輩の件は間違いなく
暗黒物質が干渉してる。

でもな・・」



「でも?」



「今回の一連の事件。

これ(暗黒物質)を操っている奴等がいるって事だ。」



帯人の確信付いたこの言葉に。


この時はまだ
二人には深く意味が分からないでいた。


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