PsychoCabala〜第7の男〜
「PC?、

それは何かの略称ですか?」



聞き返す水谷を無視し、
自分で言い出した有田は
しばらく沈黙していたが、
水を一杯のみほした後
ゆっくりと立ち上がった。



「・・・・まだ、新米だった頃、
俺は現場で駆け回っていてなぁ。」



こんどは突然、昔話を話しだした。



「自殺死体や腐乱死体なんかも沢山見てきたが、

今回の事件に似た様な
ヤマがたまに有ったよ。



それでも、当時、
真相解明に躍起になっていた俺は
無茶を覚悟で

ある組織にたどり着いた。」




水谷はそのまま聞き入っていた。

< 49 / 314 >

この作品をシェア

pagetop