PsychoCabala〜第7の男〜
「あのっ。

失礼ですが、副長官。

かつて『Psycho Cabala』
の情報を下さった、
副長官の御同僚は、今でも宮内庁に?」



有田はしばらく黙ったのち、
小さな声で答えた。



「殺されたよ・・・。」



水谷は言葉を失った。



「俺もな。

昔の事件に決着を着けたくなったよ。



行ってこい水谷。



そして、必ずここへもどって来い。いいな。」



そう言って、有田は水谷に微笑んだ。



水谷は有田の背中に深々と頭を下げ、
部屋を後にした。

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