PsychoCabala〜第7の男〜
「うぉーらぁぁー!!」



その叫び声を合図に
小柄の男は突然、
帯斗に上段蹴りをくり出した。



その動き、まさに帯斗達と同じ、
暗い世界に身を置く者。



予想していたのか
表情を何一つ変えず、
帯人はそれを後ろにかわした。



間髪入れず
男の右ストレート。


この体制からのコンビネーション。

すごい。



帯斗はそれを
左手で受け止め、
すぐに体ごと外側へ捻り込んだ。



男はニヤ付き、
後ろへステップして帯斗の手を強引に外した。



そして叫んだ。



「やるねぇー!
村上帯斗!」


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