PsychoCabala〜第7の男〜
次の日。
校舎から武道場へと続く渡り廊下。
下校時間も過ぎ人気の少ない廊下を佳代は一人で歩いていた。
佳代はテコンドー部の主将を勤めていた。
「はぁー。五十嵐さんと
荒俣さん。どっちにするかな。」
部活の次期主将を誰にするか決めないといけない時期だったのだが、
五十嵐アキと
荒俣リカ。
この二人の内どちらを主将にするべきか決めあぐねていたのである。
しばらくして
前から一人の生徒が歩いて来た。
その男子生徒は
少し色の抜けた髪に、色白でスラリとしたスタイルの子だった。
彼は佳代に気付くと
ニッコリ笑って手を上げた。
「佳代先輩。今からですか?」
その男子生徒は佳代より一つ年下の
村上帯斗だった。
「あら?帯斗くん、荒俣さんと待ち合わせ?」
佳代は、普段から仲良くしている
村上帯斗と荒俣リカの二人は恋人どうしだと思っていたのだ。
「まさかぁー。リカなんて待ってませんよ。」
「あれ?帯斗くん荒俣さんに会いに毎日テコンドー部を覗いていたんじゃないの?」
その言葉を聞いた帯斗は吹き出し、
右手を差出して親指を立てて見せた。
「僕のねらいは五十嵐アキ一人だけです!」
そして自身満々にニッコリと笑った。
校舎から武道場へと続く渡り廊下。
下校時間も過ぎ人気の少ない廊下を佳代は一人で歩いていた。
佳代はテコンドー部の主将を勤めていた。
「はぁー。五十嵐さんと
荒俣さん。どっちにするかな。」
部活の次期主将を誰にするか決めないといけない時期だったのだが、
五十嵐アキと
荒俣リカ。
この二人の内どちらを主将にするべきか決めあぐねていたのである。
しばらくして
前から一人の生徒が歩いて来た。
その男子生徒は
少し色の抜けた髪に、色白でスラリとしたスタイルの子だった。
彼は佳代に気付くと
ニッコリ笑って手を上げた。
「佳代先輩。今からですか?」
その男子生徒は佳代より一つ年下の
村上帯斗だった。
「あら?帯斗くん、荒俣さんと待ち合わせ?」
佳代は、普段から仲良くしている
村上帯斗と荒俣リカの二人は恋人どうしだと思っていたのだ。
「まさかぁー。リカなんて待ってませんよ。」
「あれ?帯斗くん荒俣さんに会いに毎日テコンドー部を覗いていたんじゃないの?」
その言葉を聞いた帯斗は吹き出し、
右手を差出して親指を立てて見せた。
「僕のねらいは五十嵐アキ一人だけです!」
そして自身満々にニッコリと笑った。