PsychoCabala〜第7の男〜
えっ。五十嵐アキさん!?



佳代は意表を突かれ驚いたが
その反面、可笑しくなった。



そして佳代は笑いながら、はにかむ帯斗に向かってこう言った。



「わかった。巨乳好き!」

五十嵐アキはかなりのナイスバディーで有名だった。


帯斗も『バレたか』と言う表情をし、
しばらくして吹き出した。



「ところで帯斗くん。
みんなは、まだ部室に居た?」



佳代は帯斗に部員の事を聞いた。



「それが、今日はもうだれも居ませんでした。
  
 みんな、やる気ないですね。」



「ここの所、大会が近くてみんな大変だったから、
 今日は早く帰っていいって私が言ったのよ。」



いつも真面目に練習していた彼女等が居なかった事に
帯斗は『なるほど』と言う顔をした。




「じゃあ私、部室よって帰るわね。またね。」



佳代は帯斗に手を振って武道場の方に消えていった。



帯斗も手を振り笑顔で佳代を見送ったが。


次の瞬間、
向きなおる帯斗の顔は真剣になっていた。


そしてポケットから携帯を取り出すと
直ぐに誰かに電話をし出した。




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