PsychoCabala〜第7の男〜
今の三発目は、ちょっと真剣だったのになぁ。


この野郎、会う度に
俺の攻撃を見切って来やがる。



イナッチの笑いには、
そんな考えがあった。


しかし、まだまだだな。
と思いつつ

イナッチは冷静に言葉を発した。




「よし、上出来だ。帯斗。

そして、
今から言う事を良く聞いておけ!」



突然イナッチは煙草を加えた。



それが号令か合図か何かの様に、
その場にいた全員に
緊張が走った。



「いいか!ここに居る全員に言っておく!


いかなる理由があれ、
古の時代から我々が敗北する事は決して無い!


売られた喧嘩は倍にして返す!


そうだろ!帯斗!」



帯斗は左手を見てから、
それを握りしめた、
そして、イナッチの方を見つめ
悔しそうに頷いた。



「相手が誰だろと関係ねぇ!


PCに手を出したことを骨の髄まで、
後悔させてやれ!」



そしてその場にいた全員が背筋を伸ばし
イナッチの言葉に頷いた。



イナッチは今までの口調とは違い、
冷ややかな声で静かに囁いた。



「PCを、
 なめんじゃねーぞ。」



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