PsychoCabala〜第7の男〜
渡り廊下を越えると武道場の入り口があり、
そこに格闘部系の部室が並んでいた。



佳代は大会を目前に選手のエントリー表を部室に取りに来ただけだった。



部室に入り、机の上にある紙をもって帰ろうとした時、事件は起こった。




一人きりの部室にもかかわらず佳代は突然、
異様な気配を感じた。



何かの異臭。




なんだろう。アンモニアのような。



鼻を刺す刺激臭に、佳代は周りを見渡した。



やや薄暗くなった室内に変わった様子はない。



「やだこの匂い、誰かが何かこぼしたのかしら・・・」



もう一度机に向かい



帰ろうとした瞬間




『ゴッ』



と言う音が直接頭の中に響き渡った。



痛みも何もない。



だが目の焦点はあわなくなり、佳代はその場に倒れ込んだ。



 そして、そのまま意識を失った。



しばらくして
テコンドー部の部室のドアを開けようとしている一人の女子生徒がいた。



荒俣リカだった。



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