恋するキモチ

11.タイムリミット〔明梨side〕

遅いな…徹平

七瀬先生のとこに行ってから、お昼過ぎたのに、まだ帰ってこないじゃない。

心配だな…。


「カリカリしなさんなって」
「なに、それ?」
「知らない?若手芸人の、ほら、なんて名前だっけ…その真似」

今は、真未のおバカなテンポに付いていく余裕ないんだって


「明梨は徹平くんのお袋みたいじゃん、何から何まで心配して」
「だって、徹平、お昼食べないとまた体壊しちゃうから、心配なの」

もう昼休みになるっていうのに、どこにいるの?


「アタシ、お弁当箱取りに行ってくるね」
真未は今日もまた、松坂先生に手作り弁当を作っていた。

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