恋するキモチ
「徹平っ!」
廊下を歩いてくる徹平を発見。

「どこ行ってたの!?ご飯は?」
「へ?あぁ、今、食ってた」
食べてたって…?

「どこで!?」
「いやぁ、…職員室で」
しょくいんしつぅ?

「何でよ?」
「ま、松先がさ、俺のこと心配して、今度の検査まで弁当用意してくれるって言ってさ、それで食べてたの」
…ほんとにぃ?

「松坂先生が弁当作ってきたわけ?」
「違う…七瀬先生」
ななせせんせぃ!?

ぶっ倒れそう。


「明梨さ…教室の中入ろう。みんな見てるからさ」

徹平が制服の袖を軽くひっぱる。

八ッ…。
大きな声で話してたから、廊下を歩く子がみんなこっちを見てた。

< 113 / 267 >

この作品をシェア

pagetop