恋するキモチ
ラッキーなことに、今回のテスト、英語は最終日の金曜。採点は月曜までにすればいいから、三日もあってよかった。

生徒に取っては、たった一枚の解答用紙も、教師に取っては300枚。
でも、生徒の頑張った思いが解答用紙にはつまってる。
生徒の頑張りは、教師が受け止める。


「先生、陸上部いつから始まるの?」
「まだ、松坂先生と話してないよ」

「早く走りたいなぁ」
まだテストも終わってないのに。
自分のせいで休みになってるって、わかってないし。

「足、まだ治ってないでしょ。しっかり治してからじゃないと、くせになるよ」
「はい」


徹平と過ごす昼休みが
普通になってしまっていた。
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