恋するキモチ
「先生、すみません」
「別に、いいよ」

「松先、用事あるみたいだから」
「聞いてる」

別に徹平くんが悪いわけじゃないんだけど
なんか不機嫌になる


病院に行く間中
徹平は助手席で黙り込んでいる。
そして運転席の七瀬も
話しかけようとはしない。
重い空気が流れていた。


予約時間が来るまで
二人は待合室で待つ。


病院の待ち時間は
とても退屈
携帯もつなげないし


いつまで
ふくれてても
しかたないか
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