恋するキモチ
「明梨、どこ行きたいの?」
放課後の教室に二人きり。俺と明梨は向かい合って座る。

「遊園地か水族館!」
まるで子どもだな…。
雑誌開いてニコニコしてる。

「明梨と二人ででかけるのって初めてだよな」
「…うん」


明梨といると
自然でいられる
だから
誰よりいるときよりも
心地いい


「どっちがいい?」
「どっちでもいいよ」

「えっ、そんなの決まらない」
「明梨が決めろって」

「きめられない」
駄々をこねている赤ちゃんみたいだ。

「じゃあ、じゃんけん。俺が勝ったら遊園地。明梨が勝ったら水族館。いくぞ、最初はグー。じゃんけん」

ポン

俺はグー
明梨はパー

「はい。水族館決定!」
俺は意味無く拍手をする。

「わかった。また詳しいこと決めたら教えるね」
「おう」
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