恋するキモチ
「あっ…ちょっと、今話したこと、全部忘れてくれる?」

「えっ?」

「恥ずかしー。真面目に話して…」
徹平は、くしゃくしゃの笑顔でそう言った。

「明梨、絶対内緒な。誰にも言わないでくれよ」

「どーしよっかなー」
わたしは、そう言って走り出した。



ウレシイ!

ウレシイ!

だって、徹平がわたしにだけ、話してくれたことなんだよ。


「こらー、まて」
徹平は足が速いから、わたしはすぐつかまる。
< 17 / 267 >

この作品をシェア

pagetop