恋するキモチ
「…な訳ないじゃないですかっ!」

やっと
声が出た。

「だっ誰がそんなこと言ったんですか!」
七瀬の固く握られた手が震えている。


「徹平がさ。俺に言ったんだよ。七瀬先生のこと好きだって」

「誤解です。絶対あり得ません」


「徹平はまっすぐなヤツだから。それはそれでいいんだけど。七瀬先生は本気じゃないの?」

「本気も何も。全くそんな感情はありません。私は教師ですよ」


よりによって
松坂先生に
話すなんて
アイツ 許せない…
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