恋するキモチ
「今度の誕生日は、絶対シューズ買ってもらうんだ」

すごく楽しそう。
そんなこと言っても、まだまだ子どもじゃん。
全然、17歳の会話じゃない。


「また、うちで誕生日会やろうよ」
「毎年迷惑だろ、いいって」

「全然、迷惑じゃないからっ」
お願い、そんなこと言わないでよ。

「なんで、お前がそんな顔してるわけ?」

ヤバイ…
心を読まれてしまう。

「お母さん、悲しむよ~。徹平のこと、息子だと思ってるからね」

なーんて、お母さんのせいにする。

事実、娘一人っ子だから、お母さんは徹平にべた惚れなんだよね。
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