恋するキモチ
「やっぱりさ、人を好きになるって難しいな」

だからって
逃げたりなんかしない
今は
そう思える



「よかったじゃん。これでお前のホモ疑惑も消えるし」
「あっー、またそれ言った」
逃げ出す篤朗を追いかける。
でも、あいつはスプリンターだ。
俺には追いつけない。



篤朗はそれ以上何も言わなかった。

でも
俺たちの仲では
それだけで
十分だったんだ。

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