恋するキモチ

21.新しい思い〔徹平side〕

「…2、3、徹平あと少し!6、7ジャスト!」

はぁ、はぁ・・・。
ゴールした俺は一瞬だけ空を見上げた。


「徹平、やったね。ジャスト7秒だよ」
「あぁ」

マネージャーが俺の肩を叩いて、タイムを教えてくれる。
前髪から汗が何粒も落ちていった。



目標タイム
やっと切れた。



失ったから
手に入るものも
あるんだろうか…。
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