恋するキモチ
「じゃあさ、仮に明梨ちゃんに彼氏ができたと想像してみろよ。もう今までみたいにはいかないんだぞ。ノート借りたり、話したり、明梨ちゃん家に行ったり、相談したり、何もできないんだぞ。」

「それは言いすぎだろ?」

「ばか。彼氏いるのに、そんなことできると思ってんの。甘いんだよ、徹平は」

厳しい篤朗の一言が突き刺さる。


「なんでもかんでも明梨ちゃんに頼ってよぉ。明梨ちゃんいなかったら、徹平なんて生きてられないんじゃねーの。それは親友とは言わない」

何言ってんだよ。
明梨がいなくても
生きていけるよ。
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