恋するキモチ
「今の徹平なら受け止められるって、そう思ったんだよ…」

「そうだよ。俺は明梨ちゃんのことが好きだ。でも、徹平が俺に遠慮して明梨ちゃんのこと考えられないなら、お前、明梨ちゃんの気持ちも俺の気持ちも踏みにじるんだぞ。それでもいいのかよ…」


二人の気持ちを…
踏みにじる…



「俺、徹平のことも好きだよ。だからお前とちゃんと勝負できなきゃ嫌なんだよ。棄権されたって、何も嬉しくねーよ。わかるだろ…」

長い沈黙が流れる。

< 243 / 267 >

この作品をシェア

pagetop