恋するキモチ
帰り道、昨日篤朗と話した公園で自転車を止める。



篤朗のことを考えると、明梨のことは考えられない。

でも、それは明梨に対して向き合っていないことになる。
もちろん、篤朗に対しても。



あいつは初めから、明梨の気持ちに気づいていたんだ。それなのに、明梨のこと思ってやれてたんだ。


やっぱり、篤朗ってスゴイ奴だよ。
俺は、そんな篤朗に幸せになってほしい。

無理なんだけど…。



難しすぎるよ…。



俺は答えを見つけられないまま、もう一度自転車にまたがり、ペダルをこぎ出した。
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