恋するキモチ

24.さまざまな愛〔徹平side〕

家にも帰る気になれず、ふらふらと自転車をこぎ続ける。


篤朗とも
明梨とも
親友でいることは
できないんだろうか。



俺は自転車を停めた。
俺は辺りを見回して、黒のワーゲンを探す。


いないか…。


俺、ここに来ていいのかな…。


どうしてか、俺は七瀬先生のアパートに来ていた。

まだ心の中にある自分の気持ちを確かめるため?

会えば何か答えが見つかるんじゃないかって、そんな気がして…。
< 248 / 267 >

この作品をシェア

pagetop