恋するキモチ
「徹平、外で女の子が待ってるよん」

篤朗とふざけながら着替えている途中、他の部員から声をかけられた。

「マジ?」
「困った顔すんなって」
「してねーよ」

いけね。知らない間に顔に出てた?
篤朗は、俺のこと、結構分かる。


今までに、たくさんの女の子が、こんな俺のこと、好きになってくれた。

そりゃ、男として、うれしいけど…。

俺には、そんな気ないんだよね。


まだ、人を好きになるほど、自分がしっかりしてないっていうか。


自分の目標タイムすら、切れてないから。
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