恋するキモチ
「徹平さ、いつになったら、付き合うの?」

「はあ?」

俺のおごったジュース、ごくごく飲み干して、篤朗は言った。

「いつになったらって、いつになっても」

「女の子に興味ない?」
「ばか、そんなわけないじゃん」

部活の帰り。
篤朗とのくだらない会話。
でも、俺は結構好き。


「徹平さ、ホモって噂あるって知ってる?」

「げっ!マジで?」
ホモって…ひどくねえ…。

「だってよ、お前みたいに外見よくて、陸上できて、何回も女の子振って、誰とも付き合わなかったら、そうかなって思われるだろ。俺は納得」

納得すんな。
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