恋するキモチ
「そうゆう、篤朗だって、まだ彼女いないじゃん」
自転車をこぎながら、篤朗に反撃。

「ばーか。俺は好きな人、いんの」

キキィー

「マジ?」
自転車のブレーキをかけて、篤朗を見る。

「何、そんなに目を丸くしちゃって」

「だって、初めて聞いたよ。俺」

「お前が興味なさそうにしてるから、言わなかっただけ。この年で女の子に興味ないなんて、お前くらいだよ。ホモ平くん」

「ムカつく!」

篤朗は大笑いして、自転車をこぎ始める。


篤朗に好きな人がいたなんて、びっくりした。
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