恋するキモチ
「あっ、やっぱりココにいた」

控え室のドアが開く。
七瀬は慌てて姿勢を正す。

「今回のテスト、陸上部のやつら、ひっかかってる?追試の日、大会前だからさ」
「そうなんですよぉ」

顔が

顔が にやけちゃう

だって

だって 松坂先生と話してるんだもん


「英語は誰がひっかかってる?物理はひどいよ。4人だよ。参っちゃうよね」
七瀬はパソコンの成績の入ったファイルを開く。

「ひゃー、堀徹平、ひどいなぁ。英語は3人か」
ち、近い

一緒に
パソコンのぞいてる

顔が、近い

パソコンの画面をのぞいている
彼の顔
チラッと
見ちゃう

本人は
見られてること
気づいていない
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