恋するキモチ
「どっちがいいですかね?」

どっちでも
いいよ
早く決めなよ

徹平は松坂の机の前で、何度もカタログのページをめくっている。

ふぁーあ
あくび出た

あっ!
爪がかけてる
なによぉ
いつかけた?

「先生っ、聞いてます!」
「はい?聞いてない」

あっ
ハッキリ言っちゃった

徹平くん
泣きそう

「自分で決めなきゃ。自分のタイムを決めるのは、自分なんだからさ」

「…はいっ!俺、これにします」

あらっ
妙に納得しちゃった?
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