恋するキモチ
「マジ?真未ちゃん、まだ松先ラブなわけ?確かに松先は男の俺が惚れる程の男だけど、やめとけって。オッサンだし、結婚してんだぜ」

あー、言っちゃった…。

真未の顔がみるみる変わっていく。


「なんか、俺、変なこと言った?」
徹平が「助けて」って目でわたしを見る。

「徹平くんなんて知らないし」
ほら、怒らせちゃった。

怒って自分の教室に帰っていく真未。
取り残された徹平とわたし。


「オッサン、結婚は、禁句なの。バカ」
「ごめん…」

恋する女の子の気持ち、分からない人だよ、徹平は。
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