一球に込める想い
「・・・志貴。俺たちも始めよう。レギュラー達も集まった。」


副部長の日向がそっけなく言うと、志貴はレギュラーを含めた部員を見てコホンと言う。


「じゃ、俺たちもレギュラー戦を始める。試合は明後日の日曜日までで、各ブロック2名がレギュラーだ。」


志貴がそういうと、日向は近くのフェンスにA~Dのブロック別の大戦表を貼った。


それを見て、一回戦の人はコートへと入っていく。


耀葉はというと、一回戦から先輩と当たり、今試合中である。


一回戦・二回戦はほぼ一年対二年だったため、ほとんどの一年は負けてしまっていた。


が、耀葉の一回戦からの相手がレギュラーという事もあり、少々本気で挑んでいた。


が、10分もたたないうちに試合は終わってしまった。


「ゲ・・・ゲームセット。4-0、勝者斉藤。」


なんと、耀葉はレギュラーの先輩に1ゲームも取らせずに勝ってしまったのだ。
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