HANABI
「優花頑張れ!」


「颯斗絶対勝てよー!」


「「ジャンケンポン!!」」


優花はチョキ。

颯斗は

…パーだった。


「やったー!!」

出席番号が遅い人たちは歓声を上げている。
まあ、よかったのかな。


「良いし!! 残り物には福があるとか言うじゃん!」


「お前負けたんだろ!」

負け惜しみを言う颯斗に男子が突っ込む。
颯斗は悔しそうに優花を見て、小さく笑ってから席に着いた。


「よし! じゃあ優花、ひいていいぞ」
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