HANABI
「あっ…」

マミの声とともに、
体が浮いた。


砂ぼこりが舞って、

こけた。


その瞬間ひもは外れ、自由になった足からは血が出ている。






「いたっ…。マジ痛い」

結局ライバルには抜かされて、
最下位になってしまった。





最下位になったことより、
足が痛い。

消毒液が染みて泣きそうになる。

「痛いー!!」

隣で消毒をうけるマミの足も、すごく痛そう。



「はい、一応終わりだけど、優花ちゃんちょっと傷深いみたいだね。あとでまた保健室来て。ケガ人記録するから」

「は〜い」
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