HANABI
まだズキズキと痛む足をひきずって、校舎の影に座る。

「あんだけ練習してドベとかね。ま、楽しかったしよかったじゃん!!」


「うん。最後の体育祭、微妙な思い出できたね」

顔を見合わせて笑った。



マミの前向きな言葉で、こけたことも良い思い出になった。


トラックではリレーが行われていて、
アンカーの旭に声援が飛び交っていた。


「あ〜あ、カイト見れなかったぁ」
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