相思相愛
あぁも、最悪…
今、恭平に会いたくない。
嘘みたいだ。
さっきはあんなに会いたかったはずなのにな。
「そうだったんですか」
「まさかその少女が…」
と、その時。
ガ―――ッン!!!
誰だよこんな時に…
空気読め。
「ここに、梓がいると聞いたんだが…」
耳に入ってきたその声は、あまりにも慣れ親しんでいて泣きそうになった。
足音がだんだん近づいてきた。
「恭平…」
「!?? 梓?」
俺の手を掴み、無理やり立ち上がらせて俺の顔を覗きこんだ。
恭平の顔を見ると、かなり驚かれた。
「なんだよ…」
そりゃそーだ。
だって姿は、ミニスカフリフリで女の子だし…
化粧してるから、顔は気持ち悪いし。
「梓、今から帰るぞ」
「はっ!?」