相思相愛
「恭平、早く早く!」
「あぁ分かってる」
そうして恭平は、俺のところに走ってきた。
俺達は今、水族館に来ている。
俺もだいぶ外出できるように、なってきた。
恭平がいないと駄目なのだが。
「久しぶりの外って、こんなに楽しかったんだね。忘れてた気がする」
俺は、魚達が泳ぐ大きな水槽を見ながら、恭平に呟いた。
「そうか」
ただ恭平は、俺の頭に手を置いただけだった。
「うん。」
しばらくそのままでいた。
そして恭平が
「じゃ、もうすぐ昼だし、少し休むか」
と言った。
まぁ、確かに歩き疲れたかな。
「そうだね」
「ジュース買ってくるから、何かいるものあるか??」
「んじゃあ、オレンジジュース」
「分かった」
そいうと恭平は、自販機に向かった。