相思相愛
恭平side


梓は初めて俺と出会った時に比べて、よく外に出れるようになった。

まぁ、俺がいないと駄目なんだが。


そいうところに、優越感を感じる俺は馬鹿だと思う。



今日は、水族館に行ったが途中で梓の様子が、おかしくなった。


まさか、外に出るとストレスを感じてしまうのだろうか?

「何かあったのか??」

「何もないよ」
確かに梓はそう言った。


だが、絶対にあの表情は何かを隠していた。


もし、梓が秘密にしていることを言ったのなら、俺は全力で頑張るだろう。

だから、俺は梓に一押しした。

「嘘つけ。梓は、自分の中で溜め込む癖があるからな。」



そう言ってみたものの、梓は秘密ごとに関しては、一切何も言わなかった。



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