相思相愛
くそっ----
無情感だけが俺を襲う。
静まり返る車内で、隣で寝ている梓を見つめる。
「俺は、頼りないか?それとも、信頼すらされてないのか??」
もちろん返事が返ってくるわけでもなく、寝息だけが聞こえた。
あの一押しは、一つの賭けでもあった。
梓がどれくらい、俺を信頼しているのかをあれで試した。
それをしたのは、自信があったからだ。
絶対に真っ先に俺へと助けを求めに来ると、思っていたが全く違った。
むしろ、全然信頼されていなかったがな。
それが分かった俺は、内心ショックだった。
それでも俺は、梓のことが好きだから離れていくなんてことはない。
俄然、燃えてきた。
さぁ、どうやって君を落とそうか??