聖花学園～花よ咲き誇れ～２

「サトちゃん、聞いてるかい？　分かった！？」

　掴み掛からんばかりの勢いで確認され、わたしは怯みながらも「はい！」と大きな声で返事をした。


　その返事を聞いて学園長は「よし！」と言いホッとする。



「じゃあ皆もういいよ。帰りなさい」

　そう言った学園長に従って、わたし達は学園長室を出た。




「小都子、ホント気をつけろよ？　学園長の話聞いてる限りじゃあかなりやばそうだからな」

　学園長室を出てしばらく歩いてから優姫先輩が言い出す。



「そうですね、私達も気をつけてはおきますけど四六時中とは行きませんし……」

　と寿先輩が心配そうに言う。