聖花学園~花よ咲き誇れ~2
「今日はそいつか。まあいい、二人とも入って来い」
保健室に行くと、呉羽先生は嫌な顔もせずわたし達を招き入れる。
昨日はわたしと二人っきりで楽しみたいとか言ってたのに……。
そんな風に疑問に思いながらも、わたしと流依は中に入った。
わたし自身、流依がいてくれたほうが良いに
決まっているから、文句もあるわけがない。
「じゃあ……確か水上だったか? お前はそこの資料整理、桂はそこにある今日届いた薬品を棚に並べてくれ」
前と同じ様に、呉羽先生はわたし達に仕事の支持をする。
「……はい」
「……分かりました」
わたし達もとりあえずは指示に従った。
このまま何もしてこなければ何も問題はないけれど、呉羽先生がこの状況で何もしてこないはずがなかった。