聖花学園~花よ咲き誇れ~2
「そう……昼休みの時間は少ないんだ。……楽しもうな? 小都子」

 耳元で囁かれ、ゾワッと体中が粟立(あわだ)つ。

 恐怖で、体が震える。


 呉羽先生の左手が、スカートをたくし上げ太ももに触れてきた。

「っ!?」

 その手はゆっくりと上に上がり、そして内側に滑り込むとまた下がっていく。

「っふぅっ」

 その行為に耐えて吐息を漏らすと、呉羽先生が喉を鳴らして楽しそうに囁いた。


「ククッ……感じたか?」

 その瞬間、わたしの顔がカッと熱くなる。

 本当に感じたのかなんて分からない。

 でも、そういう風に仕向けられているということが分かって恥ずかしくなった。



 すぐそこに流依がいるのに。

 流依の目の前で、感じさせるつもりなの!?


 そんなの絶対に嫌だ!!



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