聖花学園~花よ咲き誇れ~2
第三章 夏の山で伝える想い
呉羽先生と一人で立ち向かうようになってから数週間が過ぎた。
呉羽先生はあれからも何度かわたしを呼び出してきたけど、前みたいにセクハラしてこなくなった。
ただ、わたしをじっと見ているだけ。
これはこれで気になるけれど、セクハラされるよりはいいからわたしはその視線に気付かないように振る舞った。
そうしているうちに期末テストが始まって、夏休みが近付いてきた……。