聖花学園~花よ咲き誇れ~2
はっきり言って。
「……カッコイイ……」
さっきクラスの一人が言っていたように、妖艶な雰囲気をかもし出している。
フラワーの皆とは全くタイプの違う男の人だ。
「でも……」
学園長の言ったことを真に受ければ、こんな顔してかなりえげつない性格してるんだ……。
流依たちに心配かけるわけにもいかないし、出来る限り近付かないようにしておこう。
そう思ってわたしは写真をとりあえず机の中に入れた。
その思いが無駄だったことに、わたしは数時間後気付くことになる――。