聖花学園~花よ咲き誇れ~2
わたし、大胆だな……。
そう思ったけど、止めようとは思えなかった。
だってそうした途端、流依の腕に力が入ってわたしをぎゅうっと強く抱きしめたから……。
離さないとでも言うかのようなその行為が、素直に嬉しかった。
わたしはその腕の力に応えるように、流依の背に腕を回す。
こんな風に、自分から求めるなんてことするようになるとは思わなかった。
ちょっと前までのわたしなら、恥ずかしくて絶対に出来なかった……。
それが出来るのは流依だから。
相手が、本当に好きな相手だから……。