聖花学園~花よ咲き誇れ~2
誰に求められても、求め返すのは流依にだけ。
ついさっきまで、先輩達への罪悪感に押しつぶされそうになっていたというのに、今はそれがなくなったかのように軽い。
忘れたわけじゃない。
でも、流依の唇と腕が罪悪感を軽くしてくれる。
何故なんだろう……?
そう疑問に思った答えは、出されることはなかった。
キスが、深いものへと変わったから。
「んっ……」
舌が絡められて、息苦しくて流依の背中にしがみつく。
すると流依は、優しくわたしの背中を撫でた。
そんな……愛を確かめ合うようなキスは、もうしばらくの間続いた……。