聖花学園~花よ咲き誇れ~2
翌日の朝、少し遅れて和子先輩がダイニングに現れた。
「朝食……いいかな……?」
ぎこちなく微笑みながらそう申し出た和子先輩に、学園長が「大丈夫だよ」と空いている席を進める。
皆もすぐに和子先輩を受け入れ、数分後には、いつもの見慣れた朝食風景となっていた。
まるで、昨日も同じ食卓を囲んでいたかのように……。
その情景を見て、わたしは何らかの絆を感じた。
何て言うんだろう。
こんな……友達とも少し違う絆。
仲間?
うん、仲間だ。
共にいるのが当たり前の状態で……。
だからといって、離れてしまったとしてもどこか繋がっているのを感じる関係。