聖花学園~花よ咲き誇れ~2
「小都子、俺はずっとお前を……お前だけを見てきた。これからも俺はお前を見続ける。お前は、俺の花だから」

 そう言って、流依は一度目を閉じゆっくり開く。



「アイリス……お前は自分の花号そのもののような女だよ。柔らかな花弁のように弱いと思えば、真っ直ぐに伸びる茎のように凛とした強さを持つ……」



 その次の言葉は、わたしを奮い立たせてくれた。




「花よ咲き誇れ。アイリス・小都子」



 わたしは感動で目が潤みそうなのを堪え、大好きな人にだけ見せる笑顔を流依に向けた。


「はいっ」


 はい、わたしの……わたしだけの花よ――。







≪聖花学園~花よ咲き誇れ~2【完】≫
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