聖花学園~花よ咲き誇れ~2
わたしの眼鏡と呉羽先生の眼鏡が当たる。
わたしは状況がよく理解出来ないまま驚きで目を見開き。
呉羽先生は探るようにわたしを見つめていた。
数秒の後、やっと状況を理解したわたしは抵抗を試(こころ)みようとする。
でも、その前に腰と頭をしっかりと固定するように掴まれた。
体が密着して押し返そうとする腕にも力が入らない。
何? 何でいきなりこんな……。
先生なのにとか、色んなことが頭の中を駆け巡る。
でも何より、怖かった……。